アマチュア無線

2017年9月 2日 (土)

果てしなき物欲の末に

あいや・・・又超間が開いちゃいました、兎に角怒涛の如く走り続け???なければならない状態なのと元々グータラかつ気まぐれの自己中でして。

 ネタは数多有れど携帯電話とPCの相性が悪いと言うかどうやらPCがダメみたくで再インストールすべと腹は括ったものの手も足も動かずでね。
 と言うてる割には気が向く事には相変わらずマメな変な奴です。

さてタイトルなんですが本ブログでも時々ウンチクこぃてますけど「ガキの頃欲しくても買えなかった物が今でもやっぱドーシテモ欲しい症候群」でね。
 まあガキが欲しがる物だから実用価値で言うともうゼロ所かマイナスでね、金も時間も場所も全部ムダで実用価値なんて皆無。
 でもってやっちゃいました・・・・通称「JRC」日本無線製のプロ用受信機NRD72H。

Img_3712

え?「ンナもん何に使うの?」ですと??ですから何にも使えません(居直り)。
だってこれプロ用だけに使われていたのは海外航路の大型タンカーとか貨物船、更にこれらの船舶の相手をする海岸局でプロの通信士が使う受信機でそもそも善良なる市民のウチにあってはイケ無い代物なんですよ。
 購入先は例のヤフオクでね、当初諭吉様が10人位?と思い諦めつつ安いウチに入札だけ??と思いポチリしたら何故か落ちちゃった。
 で到着したのはコチラ!

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つい先入観と言うかJRCのプロ用通信機器と言うと独特の緑色が大好きなんですがこなたNRD72Hは白で少々がっかりなれどそれでもこの存在感はただ目の前に有るだけで満足しちゃう魅力が有ります。
 とは言え受信機ですから使え無きゃと言うコトで早速スピーカーを接続して・・・・これが無理。
 何故ならプロ用の受信機なのでインピーダンスは8Ωでは無く600Ωで手持ちのスピーカーは使えない。
 てな訳で真空管アンプの製作でお世話になっている東栄さんで8Ω/600Ωの変換トランスを購入。

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品自体は千円もしないのですが送料を含めると千円半ばでちと痛いのですが電車代を払って秋葉原に行く事を考えると仕方無いですな。
 ジャンク箱からモノラルプラグと適当なケーブルを引っ張り出しハンダ付けしてスピーカージャックに挿入しイザ電源ON!

の前に内部点検です。
 何故なら実は前オーナーさんからの申し送り事項でIF段のフィルタ3個の内SSB用の通過帯域3Khzが抜かれており更にノイズとハム音がするとの事。
 まあ安いから仕方無いし何とかなるだろうと思いつつ実は「本当はフィルターは入っていてフィルタ切り替え用のスイッチングダイオードが不良だとか??」等と虫の良い想像(期待)をしていたのですがね。
 専用の基板抜き取り治具でIF段の基板を抜き取ると???

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ちゃんと(爆)かつ何故かCF455Khzで通過帯域3Khzのクリフィルが抜き取られてました(涙)。
 何故??ドーシテ??誰が何の為に??
せめてこれがアマチュア用の無線機なら中古で入手する事も出来るのですが流石にJRCさんはおろか中古でさえフィルター単体で純正品を入手するのは殆ど不可能かと。
 残るはそんな入手可能なアマチュア無線用のフィルターでCFが455Khzで通過帯域が2Khzから3Khzのクリフィルを代用するか又は???更にあれこれ調べるとセラミックフィルターでもCFが455で通過帯域が入力レベル3dBにおいて2Khzと言うフィルタが有るのでダメモトで試してみるか?
 ただインピーダンスが何Ωやらサッパリ判らん訳で果たして使えるのやら??悩みは果てしなくなのですが何故か顔が笑っているのヘンタイ君なワタシ。

とボヤいても仕方無いので電源プラグを押し込みアンテナはとりあえず数メートルのビニールケーブルをアンテナ端子に押し込み今度こそスイッチオン!

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真空管は一切使われていないので同時に音が出ると思いきやウンともスーとも言わず焦りましたが数秒後にスピーカーから「サー」っと言う微かなノイズが聞こえてきました。

 バンド切り替えスイッチを1Mhz以下に切り替えてダイヤルを回すと無事TBSが受信出来更にダイヤルを下に回すとFENにNHKが、更に反転して上に行くとラジオ関東迄受信出来ましたが感度が低いかな?と言う感じがします。
 ただ前のオーナーさんが申告していたハム音も内部ノイズも無く一安心。
 更にバンド切り替えスイッチを上に切り替えアマチュアバンドをワッチしてみたものの何ら入感せず・・・・まあアンテナが数メートルのビニールケーブルなのでDX局がガンガン入感する訳も無くされどやはり感度が低い気がしますね。
 更に電源部なんですがこれ明らかに素人工事の後付け部品。

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電源部には見慣れない形状なれで一目で判るシリコンスタックがフィルム基板にハンダ付けされてますがまあ動作に問題無いので触らない事にします。
 てな訳で問題点はこの電源部と中間周波のフィルターをどう代用で始末をつけるか??更に全体的に感度が低いのは???まあ最初から判っていたのですがワタシのスキルでは手に余る気がします。
 何よりこの受信機を調整しようとなると専用のエクステンションボードが無いとどうにもならないし当然純正のソレは入手不可能、更にコネクタだけ入手して自作??このボードに使われているヒロセのコネクタは既に製造廃止で単体での入手も不可能???ハテ??
まあ飾りで置いといて眺めて楽しむってのもアりかな???(涙)

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2016年1月11日 (月)

VVV DE V675

このタイトルを見て何の文書(電文)か判る方?ワタシのブログ友達では四方山さん位かな?
序に電鍵も叩けたりしてネ、そりゃワタシもでございますが、ワタシの場合電鍵を叩くと言う感覚は極めて希薄でしてどちらかと言うと触れる?かな?

Img_2101_3

こちらワタシの愛用電鍵?と言うか左はエレキーで右は電鍵なんですが極めて特殊と言うか横振れ電鍵と言うヤツでしてバグキーでも無ければエレキーでも無く、その送り出される符号には独特のクセが有る(短点が短く長点が長い)のでありますよ。
 え「タイトルと何の関係が有るか?」ですと??今回は今までより以上に能書きが長いでっせ。

 好き嫌いに関わらずB29と言えば日本全土を焦土と化した無差別絨毯爆撃に加え広島と長崎に原爆を投下した米陸軍の戦略爆撃機である事をご存じの方も多いかと。
 タイトルのV675はその内広島に原爆を投下したエノラゲイ号に付与されたコールサインでね。
 出撃前に管制塔及び僚機との試験通信を行い周波数の調定を行う時に発信する符号がタイトルのそれ。

455room

こちら拾い物の写真ですがそのB29の通信卓の様子でして空間に制限の有る航空機ながら広々としてますな。
 この写真の中央付近に扇型のダイヤルスケールが装着された無線機らしき物が見えるでしょ?こちらがBC348と言う短波受信機で高周波2段の中間周波3段でカバレッジは200Kc~18Mc(Hzにあらず)のシングルスーパー型。
 航空機用とあって軽量化にも重点が置かれており筐体やシャシー等は大変頑丈なアルミで作られてます。
 で~~実は・・・・・

Img_2081

やっちまいました・・・・・イヤ・・・夜中に酒をチビチビやりながらヤフオクなんぞを眺めているとロクな事は有りませんでね、特にどうしても欲しいと言う訳では無いのですが何故か右手が滑ってつい「入札」ナンテね、勿論出品価格がやたら安い物限定で間違って落ちても払える金額の範囲なんですが。
このBC348で言うと概ねの相場でとりあえず使えるぞレベルだと7万円から10万円程度かな?
 よってお値段もお値段で超格安(相場に比較して)なので「落ちる訳無いしな」と楽観的に構えてたらいつまでたっても誰からも入札は無く次第に滝汗状態に、そして迎えた終札時刻・・・・でチ~~~~ン♪で落札になっちゃいました。(何度やっても懲りて無い)

落ちた物は仕方ないで出品者と連絡を取り到着したのが土曜でしてね、早速状態確認をば開始なんですがあちこちのサイトを調べたものの殆ど英文で日本語で解説されたサイトは少なく、一応コチラが正規の状態。

Sbc3481

ワタシが今回入手したそれと比較するに一見してかなりの改造がなされていることは明白でして覚悟はしてたのですがね、結論から言うと恐らくもうオリジナルには戻せない位の改造で少々ガッカリでした。
筐体自体にもかなり手が加えられておりシャシーを引き出すにも一苦労したのですがね、やっと引っ張りだしてみるとこんな感じでして。

Img_2089

まずシャシー右後方に有るべきダイナモは無くその代わりにAC100Vの電源ユニットが鎮座。
オリジナルは航空機搭載用の為電源入力はDC28Vなのですが真空管式ですから高圧が必要。
 その為にDC28Vのモーターで交流発電機を回し高圧を得ておるのでしてまあこれは改造の中でも定番中の定番ですから良いとして。
決定的と言うか壊滅的なのはその上の中間周波増幅段で明らかにオリジナルとは相違する中間周波トランス群、更に本来有る筈の無いST管が三本林立。
 ちゅーか我乍らシャシーを一見しただけでその構成(ブロックダイヤ)が判ってしまうってのは今の時代もしかして骨董品人間?
 更に余計な真空管の型番だって上から覗いただけで判っちゃう(涙)。

Img_2091

Img_2100

 

80Bに6ZDH3Aに42でしょ?これ?(誰に聞いてる?)
 各々両波整流で検波兼電圧増幅で電力増幅ですよね??(だから誰に聞いてる?)
何故壊滅的かと言うとこの受信機の中間周波数は915Kcでしてちと特殊。
普通は455Kcですしもうチェックする迄も無く今回入手したBC348に使われているのは戦後日本で生産された455Kcのトランスに相違無いかと。
 がっかりしつつシャシー裏をチェックすると??あららら・・・

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予想通り大幅な改造がされており更にペーパーコンデンサは殆ど全滅?かと思える程腐ってたりパラフィンが漏れていたりでオリジナルに戻すのは諦めるとしてもこのまま修復するのさえ相当な困難が予想されますし、何より回路図も無い。
 勿論最近の三層スルホール基板じゃ有りませんから現物から回路図を起こす事は出来なく無いけど想像しただけでも恐ろしい程の手間とスキルが。

 

Img_2094

とブツブツ言いながらフト気がついた、使っている部品の特徴からして恐らく昭和20年代後半から30年代前半?今の日本と比べて未だ物も無く有っても恐ろしく高かった時代にこれだけの部品を買い集め、あまつさえ自前で中間周波増幅部を設計し調整しちゃうって??
 その知識もそうですがこの見事な芸術的とも言える空中配線を見るに相当な技術力と経験を持ったOMさんである事は間違いないですね。
 その時代にこれだけの物を自力で作り上げた情熱を思うと無碍に「オリジナルを破壊しやがって」とバラす事は出来ない、アホやも知れませんがその情熱を受け継いで今に蘇らせてやりたいな?ナンテ少しだけ思ってますがどうなりますやら??

 所でこの受信機は本当にB29に搭載されていたのか?更に搭載されていたなら戦時中に日本の空を飛んだのか?製造番号からあれこれ追いかけてみましたが判然とはしませんでした。
 と言うのは数は少ないながら同じく米陸軍のB17にも搭載されていたのですね。

Pdvd_00723089

こちら映画「ドレスデン」のワンシーンなんですがやはりBC348が搭載されている事が判ります。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%87%E3%83%B3-%E9%81%8B%E5%91%BD%E3%81%AE%E6%97%A5-DVD-%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/B000V3KN9O
千円なら安いですよね・・・買うかな?(股始まった)
 所でこのBC348と組み合わされて使われてた送信機がこちら。

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BC375でね

6k6nazhkgbwxujxxk6evnw_10

使用

Img_1784_2

されている真空管はファイナルも源発信もUV211でパラで70W程度出ていたそうですが・・・これでしょ???
なんで集まって来るかなぁ(涙)、ちゅーか勝手に歩いて来た訳じゃ無くてこのタマで真空管アンプを作ろうと思い昨年秋に買ったんですがね、人生そんなもん?

 昭和20年8月6日、エノラゲイは離陸後硫黄島上空を経由し広島を目指し飛行を続け、その途中いつもならテニアンと通信をするのですがこの時は機体後部から垂下式ロングワイヤーアンテナをいつもより長く伸ばしワシントンと直接交信を始めたそうな。
 当時埼玉にあった日本の傍聴班もその通信を傍受しておりいつもと違うその行動に不信を持ちつつ時は経過し・・・・・その後何処で何が起こったか日本人なら誰もがご存じかと。

 その不信な通信を傍受した時の一部始終は我が尊敬する阿川博之先生の著書「暗い波頭」に詳しく書かれておりますので興味の有る方は是非ご購読アレ(廃刊ですけど)。
 嗚呼!久々に長文書いたら疲れちゃった???アレ??嗚呼!新年のご挨拶ね。
 アケオメ♪

 
  追加と言うか訂正です。
先に紹介で映画「ドレスデン」としましたがこれ多分「メンフィスベル」のワンシーンでは無いかと?
 他サイトの記事をそのまま鵜呑みにしてたんですけどね・・・・

https://www.youtube.com/watch?v=nkOjASE-TPo
まあ後からノンビリ検証するか

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2015年2月22日 (日)

I-COMのIC351をレストアする(ウルトラC?編)

再々で申し訳有りませんが純粋培養文化系なワタシですがね、なんで?と思う位電気製品やら電子機器に通信機器でメーカーさんでも面倒を見ない物を修理すべくやって参ります。
 今回は先に投稿したI-comのUHFオールモードトランシーバーのIC-351と松下さんの10KW??違った10Wのリニアアンプの仕上げ編です。
 まずリニアアンプなんですがファイナルの石が飛んでいたので同じ三菱電機さん製の2SC1969を通販で購入しますた。
Img_1611 誠にありがたい事に送料を含めてワタシの粗末な昼飯二日分位で今でも買えるんですね。
 まず本体から飛んでしまった石を外し足を切り揃えて新しいトランジスタを実装すべくヒートシンクにシリコングリスを塗布。
Img_1613 絶縁ブッシュを介してねじで固定しランド側からハンダ付けするのですがね。
 どうやら飛んだ時にかなり温度が上がったらしく幾ら半田を流しても全部流れてしまいます。
 仕方なく紙やすりで削り更にフラックスを塗布して再度ハンダ付けの後IPAで洗浄しておしまい。
 本来なら出力試験をすべき所なんですがね・・・実は或る大チョンボをしでかしまして愛用していた150Wのダミーロードが無くなり送信試験が出来ないのでつ。Img_1615
 ハテどうしたものやら??まあファイナル以外に異常な所は見当たらないので多分ダイジョブかと??(所詮素人ですから)

 お次!
I-ComさんのUHFオールモードトランシーバーのIC351なのですがね、こなた電源SWを投入するとヒューズが飛ぶとの現象。Img_1616
あれこれ検証して電源トランスの巻き線がショートしている事が判明したものの代替部品なんぞ入手出来る訳も無く、とは言えリセールバリューで精々5千円程度の無線機に万単位の金をかける価値も無く?

 

ならばどうする?捨てる?勿体無いし??でわ??あれこれ考えてウルトラCを。
 Img_1621 電源ユニットのスペックを調べると13.8Vで最大電流は4A程度。
 ならば市販の汎用スイッチング電源で代用出来る?と思うでしょ?
 所がオリジナルの電源ユニットって実は本体動作用以外にもう一つメモリーバックアップ用に電源は完全分離の2回路になっており1系は電源OFFでゼロになるのですが2系はスイッチに関係無く常にON。
 あれこれ探したものの完全2系統分離のスイッチング電源なんて無いんですよね。Img_1629
 でも修理を請け負った以上「出来ません」の台詞はご法度。
ならばどうする??リレーで簡単なマトリックスを組めば1系統の電源が仮想2系統になる事を思いつきました。
 とは言えAC100CVで動くリレーの手持ちも無くとりあえず本体が動くや否や?
 電源ユニットからケーブルハーネスを外して購入した電源ユニットに移植しコネクタを接続してスイッチオン。
Img_1630 無事電源投入は終わりLED表示が輝いた後スピーカーからノイズ音が出てきました。
 勿論このままでは電源スイッチを切る都度メモリー機能は失われるのですけれどね。
 手持ちの1/4λアンテナを接続しダイヤルを回すとご近所米軍基地のアメちゃんがラグチューをしてたのでついうっかりトークスイッチを押下してブレークしたら反応有り。
 流石ねぃてぃぶいんぐりっしゅで一瞬焦りましたけどどうやら変調には問題ないレベルのレポートを戴き一安心。
 と?まあ書いてしまうと「あそ??」で済むんですが午前11時頃から作業を始めて終わったのは16時過ぎですた。
 動作確認も終わり足元を見ると??
作業に必要な部品を探しているとつい床一面にストックパーツが散乱。

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決して整理が悪い訳では無いのですがね・・・・後片付けに時間がかかったりしてね。
所詮素人ですから(居直り)。

 

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2015年2月 8日 (日)

珍品無線機を修理する

あちこちで標榜しておりますがね、ワタシ元々純粋培養の文科系でして技術的なコトは素人。
 ただサラリーマンをやってる内に勝手に通信系技術屋さんにされちゃっただけなんです。
とは言え元「自称天才無線少年」だった訳で今でもシツコクかつコツコツとそれらしき遊びはしておるのでありますが。
 そんな訳で拙ブログをごらんの皆様方勘違いしない様にね、決してプロじゃ無いから何でも直しちゃう訳では無いし増してやこれで生計をたてている訳でも無いのであんまり気軽に依頼しないで下さいネ。(面白がってはいますけど)
 そんな繋がりも有り時々メーカーさんも面倒見ない(古過ぎ・倒産・部品無)電子機器の修理を依頼されるコトが有ります。
 最近のネタでは117クーペのタコメーターなんかもそのクチでしていすゞさんもヤザキさんも修理自体を受付せず、街の自動車屋さんでも無理だもんね。
 さて今回お預かりした無線機はコリンズはおろかドレークに春日無線にJRCに??なんぞメじゃ無い超レアアイテムの松下電器さん製リニアアンプでRJX-L610。
 リニアアンプと言うと572Bを4パラとか4CXのチムニー管パラで入力2Kw超えとか?と思うのですがナントこの品は最大出力10WPEP・・・と誠にトホホなアンプでして。
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一応前回お預かりした同じく松下電器製の6m帯SSBトランシーバーのオプションで販売されていたらしいのですがその姿は勿論存在さえ知りませんでした。
 だし元々本体で5W出ている訳でそれを10Wにして何になる??と言うツッコミは無しにしてと??
 オーナーさんの弁によると通電&送信してもアンプしない、つまり5Wのままだとの事。
 症状からしてどうやらリレー??かな?と思いとりあえず分解して目視点検。
Img_1611 前のRJX本体のネタでも書いてましたがこちらもやはりベークライト基盤でしてね、思わず「ポケットラジオかっ」と呟いちゃいました。
 これもメーカーポリシーとでも言うのですかね?同じ無線機でも家電屋さに作らせるとこうなっちゃう。
まあ部品実装密度は極度に低いのでラクチンと言えばラクチンなんですがね。
 さてパッと見にはおかしな所も無く数個使われているケミコンの液漏れも無くハテ??
と!よ~~く見るとこちら。Img_16121
 ファイナルに使われている三菱さん製の2SC1969のランド(ハンダ)がCBE共々一部溶けて無くなってました。
 恐らく無負荷で送信したか或いは高SWRのアンテナで運用したか?
 更に最悪のケースはリレーが切り替わらず無負荷になったか?
 それも想定しトランジスタとリレーを探したもののトランジスタは入手可能なれどリレーはどうにもならず代替も無く。
 一応オーナーさんには石を交換してもダメな場合が有るが??と話をしダメモトでOKになり早速部品手配完了。
 次行ってみよ~~!
お次はICOM(旧井上無線)さん製のIC351、オールモードのUHFトランシーバーでして電源が入らないと言うかフューズが飛んでしまうとの事。
 症状からして推定するに平滑回路のケミコンか整流用ダイオードのパンクだろうと?
 これまた早速分解してみました。
011 問題の電源ユニットは筐体後部の底に位置しており裏蓋をはずし更に電源ユニットを固定しているアルミ製のフレームも外し取り出しました電源ユニット。
010 こなたスイッチング電源になっている所からしてハヤリ一番怪しいのはケミコン?かと思ったのですが液漏れも無いし実装状態ながら容量計で静電容量を計測するも悪い値では無い。 
ならばシリコンブリッジが飛んだ??これ又デジボルであたるものの異常無し。
あらら??実は比較的簡単に原因は判るだろうと考えていたのでガックリです。
 気を取り直し回路図を探した所思わぬ所で発見!
 冷静に回路図を眺めていると電源トランスのプライマリ側にサージアレスタが入っている事に気がつきました。
 これなら手持ちのアレスタが有るので「壊しても平気だし」と思い半田ごてを取り出し基盤から外してデジボルで導通を取るも??異常無し。
完全に頓挫してしまいましたがシツコイのが基本のワタシとしては諦めきれずハテ??
「嗚呼!トランスの検査忘れてた」と気がつきデジボルでプライマリー側の導通を見ると???ははは・・・・コイルがトランス内部でショートしているらしく抵抗値がめまぐるしく変わり計測不可能。
 もしアナログテスターが有れば多分指針が左右にピコピコ振れまくりだったと思います。
やっと原因が判りサテ修理??トランスはどうする??メーカーさんに問い合わせをする迄も無く「そんなもん有る訳無いやろアホ」と言われるのが関の山。
 汎用のトランスで使えそうなのを探すが専門メーカーで巻きなおしして貰う??
テは幾らでも有りますがお代は幾ら?になると余程歴史的価値の高い無線機でも無い限り現実の話では無く・・・・さてあれこれ考えてサテどうしたと思います??
 それはまあ上手く行ってからのお話で。

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2014年11月 8日 (土)

古(いにしえ)の無線機を修理する(作業完了編)

あれこれやんなきゃイケ無い事の合間を見ながら細々とやって参りました無線機の修理。
 松下電器さんが30年位前に製造した50Mhz帯のSSB/CWモードで送信出力は最大で5Wのアマチュア無線用のトランシーバーでRJX610。
 依頼主Sさんの話によるとSメーターが振れないと言うコトで前回はその動作チェック。
 送信に関してはキャリア注入の仕方が判らずトークパワーで目安4W、更にスプリアスは2ndで-64.13dBなので合格かな?
 受信もメーターが振れない以外では電源コネクタの基部にハンダ割れが有るらしくケーブルを引っ張ると時々電源断の症状。

 全体のデティールが判った所で早速修理にかかります。
まずSメーターが動かないと言う症状からしてAGCアンプの何処かが壊れている事は明らかなのですがプリントパターンを逆読みして回路図を書いてたのでは手間が掛かり過ぎなのであれこれWeb検索すると?有りました。Img_4117
いや細かい回路図で目がチカチカするのですがこれが読めないと修理は出来ないので更に目を凝らして目指すAGC回路は何処??
でもってありました♪Img_1556
回路図によるとEP型トランジスタ3石による標準的な回路構成、よってこの中で何が劣化するかと言うとケミコンとトランジスタ位かな?更に有るとすればハンダとパターン割れ(切れ)。
 セオリーとしてはここでミリバルを取り出し各部の電圧を計測するのですが回路も簡単なのでAGC回路のケミコンは全部交換の上、足が銀化していたトランジスタ(2SC546)も手持ちの東芝製2SC1815に交換します???と??書いてると簡単に見えますが「その交換部品はどうするの?」てな事になります。
 通販万能の世の中とは言えイチイチ注文していたのでは時間もお金もかかり杉。
 なので実は必要都度多めに買う習慣が有りましてね。Img_4104
真空管にトランジスタに抵抗にコンデンサにコイルにスイッチ・基盤・・・・「嗚呼!キリが無い」位の部品がゴロゴロどっさり。
写真は手持ち部品のホンの一部で「その内食い詰めたらアヤシイ部品商でもやるかしら?」と思う位あれこれ。
 でもこれだけ手持ちが有っても修理作業をお請けして見ると無い部品が有るんですけどね。
Hond0267 とマア今回は代用を含め秋葉原に仕入に走る必要も無くお陰様でAGC回路のトランジスタ1個とケミコン8個の交換を終えました。
 上の写真では青で写っている松下製ケミコンが日本ケミコン製の黒に変わっているのが判ると思いますがね。
交換自体は単にハンダゴテを当てて吸い取り機で「シュポン」でおしまいなのですが該当する部品の足が何処のランドに刺さっているかを見極めるのが面倒でしてね・・・
 所で作業中に愕然とする事実(かなり大袈裟)が発覚。Hond0265
赤丸で囲った部分のランドなのですが片側にハンダが乗ってませんでした。
 迂闊な事にそれに気がつくのが遅く軽くハンダゴテを当ててしまったので見え辛いとは思いますがこの部分だけハンダが入って無い?若しくは薄い状態。
 回路図と照合すると丁度AGC回路の出力部分に直列に接続された50WV1μFのコンデンサ。
 遭えて断言はしませんが恐らくこのRJX610は製造直後からSメーターは動いて居なかったと言うのが今回の修理の結論。
 愕然としつつ修理は終えたので又押入れを開き高砂製AVRの電源ONでケーブルを介して接続し本体の電源ON!Hond0268
 ダイヤルをグルリグルグル????
あはははは♪無事Sメーターはピコピコ機敏に反応してくれてます。
Hond0270 一応Sメーター感度調整用のVR2を少し時計回りに回しておきました。
 少々大袈裟やも知れませんが物にだって命は有る!
壊れたから捨てるじゃ無くて手間隙かけて修理してあげれば又物として生き返る事が出来る。
 儲かるとか儲からないとかも大事ですけどね、損しなきゃそれで良いかな?と??ね?

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2014年11月 1日 (土)

古(いにしえ)の無線機を修理する(測定編)

昨日は年に一回の定期健康診断、以前はやたら大袈裟な病院に行ってたので朝早くから病院に行き受付済ませて順番待ってあれこれ診て貰ってお昼は病院内のレストランでおいちい昼飯食って??ヤダヤダと言いながら一大イベントだったりしたのですがね。
 こりゃまあ誠にお陰様で毎回何ら異常ナシの健康状態、と?段々いい加減になって来て今回はご近所の主治医さんで定期健康診断をして貰い、検査所要時間は精々30分位(不含待ち時間)でやっぱ何も無し。
 結構むちゃくちゃな事ばっかやって来たのに健康で居られる体に生んでくれたお袋と親父に感謝しなくちゃ。
 別にバカにするつもりは無いのですが健康健康であれこれ気にしてクヨクヨして我慢して??みたいな人の方が不健康だったりしない?みたく思うです。
 さて今日のネタは又もやエレキネタでして我がブログ常連さんでワタシが何やってるのか判るのは四方山さん位?
まあ私は文書のプロじゃ無いのでウケ狙いしても仕方無いし興味深くやった事を「徒然なる儘に」と言う訳で今回のネタは無線機です。

ひょんなコトでオトモダチになった現役無線屋のSさんからお預かりした松下製のトランシーバーでRJX610。
Hond0237  50Mhz帯のSSB/CWモード専用で多分今から30年位前の製品なのですがSメーターが振れないとのコト。
 さてどうしたものやら、以前はいつでも使える様に測定器類は整理して手作りラックに収容してたのですが余りにも稼働率が悪いので押入れに移動したので結構面倒でね。
 この日は健康診断で昼過ぎ迄暇なので重い腰を上げ押入れの扉を開き作業開始です。
修理すると言うてもイキナリ分解し始める様な素人みたいな(素人だけど)コトはしませんでまずは現状確認で通電します。
 定電圧電源に接続して受信状態の確認なのですが生憎愛用のSSGが壊れており正確な感度測定が出来ませんのでとりあえず付属のアンテナで受信して申告通りSメーターの異常を確認。
 更にダミーロードとフリケンシーカウンターで送信パワーと周波数の測定・・・・なのですが生憎方向性結合機が無いので短いケーブルをアンテナに絡めて測定しようとしたのですがカウンターの反応が悪く周波数測定不可能。
 Hond0241 パワーも同様でこの無線機にはキャリア注入機能が無いのでCWモードで?と思ったものの説明書も無いのでよく判らず。
 でわ低周波発信機を接続して100%変調をかけて?とその発信機は押入れの奥深く取り出すと大変な事に。
 まあトークパワーで4W程度は確認したのでヨシとしましょう。
 次に問題になる周波数確度とスプリアスの測定ですが久々にスペアナの電源を入れアンテナにルーズカップルで接続して測定。
 流石スペアナでしてPTTスイッチをONにすると波形が立ち慌ててジョグダイヤルでマーカーをピークに合わせてレベルと周波数を読み取りします。
Hond0240  
結果は大変優秀で2nd3rdともきっちり規定以内で送信に関しては問題無し・・・??ん?本来であれば受信機で変調具合を確認すべきなのですが生憎手持ちの受信機はAMとFMしか受信出来ないのでモガモガでよく判りません。Hond0239
 とまあ修理作業前のセレモニーを終えてSさんから申告のあった「Sメーターが振れない」の修理をすべく本体を分解します。

Hond0242 まず裏蓋を開いたのですがなんとこれ一枚基盤なんですね、ちょいとビックリですがグリーンレジストなので「もしかして紙エポ?」と思いつつ表の蓋を開き邪魔になる電池ホルダーを除去すると??Hond0243

見た瞬間「これポケットラジオの大きい版やんかぁ」と呟いてしまいました。
 ナントMAX5Wの送信出力で50Mhz帯のSSB/CWモード専用トランシーバーにして基盤はベークライトの一枚モノ。
 同じ松下ブランドでも松下電器と松下通信では全然違う会社だとは思ってましたけどね・・・流石に唖然としました。
 ならば回路構成は???回路図も説明書も無いのでよく判りませんがフィルターの銘板に記された周波数と実運用周波数から引き算すると?これシングルスーパーの超アナログ無線機なんですね・・・知らなんだ。
 まあこの時代はディバイスの性能も上がりイキナリ高い周波数で増幅しても高いSN比が得られたので誠に合理的な設計かとは思いますけどね。
 先日迄悪戦苦闘していたジュークボックスのアンプと比べると正に対極に位置する電子機器だと思います。
 ハテ?能書きが長引きましたけどね、そのSメーターが振れない原因ですが・・・・推定ながらAGCアンプ回路の異常でしょうね。
 回路図が無いので断定は出来ませんがプリントパターンを逆読みして犯人を捜して行くとどうやら電解コンデンサと2SA564なるトランジスタに行き着きました。
 コンデンサは手持ちが有るしトランジスタは代用で2SA1015なら手持ちが有るのでこれに交換して様子をみませう。
 ただSSGが壊れてて感度測定が出来ないのが辛いのですがね。
 このSSG、業者に修理と校正を依頼すると多分諭吉さんが10名以上お逝きになるでしょうねぇ・・・どうしたものやら??金無いしなぁ・・・

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2014年10月30日 (木)

久々にアンプを修理するその5(本体に装着して試聴する)

経年変化から来る不安を解消するコトを目的としてOHに手を着けた米ロッカオーラ社製のジュークボックスに内蔵されていた真空管アンプがやっと完成し依頼主たる某ライブカフェにお届けしてきました。
 本来で有れば装着前に通電試験をして異常が無い事を確認すべきなのですがね、電源ユニットが別シャシーな上にカナダのハモンド社製と思しき電源トランスが巨大で気楽に外す事も敵わず無謀にもイキナリ本体にアンプを再装着して動作試験を行います。Img_4075
 本体に使われている部品もそうですがこの電源部の部品も誠に荘厳かつ立派で贅沢・・ん?
 音の良し悪しが云々以前にその部品を眺めているだけで満足しちゃうのですね。
 更にオートチェンジャー機構はもうアナログ制御の集大成と言うか?何事にもアバウトなアメリカ人がよくこんな精緻なメカニズムを考えたものだと感心しきりであります。Img_4078
 コインを入れて選曲ボタンを押すと「ウィ~~~ンカタカタカタ、かしゃ」とメカニカルな音がしてレコードがターンテーブルに乗りトーンアームが下りてきて飛び出すサウンド。
 この時点で感動しておりもう仰向けにひっくり返る位になってるんですよ。
 とまあ暢気な事を言うてる場合では無く作業が正確に終わったのか否か?
 特に今回はB電源回路に使われている電解コンデンサが既にパンクして内容物が飛び出していたので完全撤去の上新たに代用としてユニバーサルボードの上に新しいチューブラ型のコンデンサを実装したので回路が大幅に変わってしまってますからね。
2 写真上の黒い筒状の部品が新しく実装した電解コンデンサでニチコン製の450WV100μFで隣に有るのが同じく400WVの22μF。
 一応電源回路は実配線を追いながら手書きで回路図を起こし新たに組んだので間違いは無いと思うのですがね・・・・ハテ?
マスターに作業が遅れたお詫びを申し上げた後早速本体にアンプを実装しコネクタを接続、真空管は挿入せずまず電源をON!ん??ハテ??危惧したフューズ飛びも電解コンデンサの爆発も無く煙も出ずで一安心♪
数分間エージングした後いよいよ真空管を実装して音出しをします。
 Img_4079 コインを入れて適当にボタンを押下するとドラムがぐるぐる廻りアームが目的のレコードを拾い上げてターンテーブルに乗りアームが下りて軽いスクラッチノイズの後・・・・あはは♪アッサリと音楽が流れてきました。
(因みにレコードはジュリーのでした)
 ただ音は?と言うとお世辞にも良いとは言えないしアンプがステレオ構成なのに何故かスピーカーはモノラル。
でもってシャシーには切り替えスイッチが有りステレオとモノラルの切り替えは出来るのですがでは残った方系のアンプは死んだ状態?
 その辺の基本的な回路構成が判らんのでどうにもなりません。
 但し預かる前に出ていた「サラサラサラ」と言うノイズは消えているのでカプリングコンデンサのリークがやはりその原因だと断定出来ますがそれにしても音が悪い。
 後から入って来たなじみのお客さんとも話していたのですが「当時のジュークボックスってこんな音なのかな?」とね。
 まあワタシの作業が原因でこうなった訳でも無いので気楽と言えば気楽ですが気になる。
 そこでマスターがジュークボックスから同じレコードを取り出してお店の最新システムで聞いてみたのですが・・・・・うひゃひゃひゃひゃ♪
確かにマシな音にはなりますがやはりかなり酷い音です、わかりやすく言うと上も下も無い、つまりグライコで音域の上下を減衰させ中域だけブーストした?もっと判りやすく言うと20年位前のパチンコ屋の店内サウンドと言う感じです。
 アナログレコードだから?当時はこんな音で我慢していた??等常連客とマスター等を交えてあれこれ会話してたのですが、ワタシもレコードはあれこれ結構な数を所有しておりますがこんなに悪くは無いし?と言う事はこのレコードの録音が悪い?
 ただやはりこのジュークボックスの音は更に悪い訳でして。
 出来れば各ステージのバイアス電圧を測定してみたかったのですがこのジュークボックスの構造上それをやろうとするとかなりの手間がかかるので今日はここ迄。
 蓋を閉めて美味しいコーヒーをご馳走になりながらマスターと常連さんの四人でオーディオ談義でワイワイやってました。
Img_4081 陽もとっぷりと暮れてジュークボックスの背後の窓に目をやると米軍の兵隊さんがこちらを覗いてました。
更にその先にはR16号を挟んで米軍基地が、一瞬ですが自分がアメリカに居る錯覚に陥りましたとさ。

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2014年10月25日 (土)

久々にアンプを修理するその4(やっと完成?か?)

延々と時間がかかってしまった真空管アンプですがどうやら完成の様です。
出来れば通電して試験したいのですが重い電源部はジュークボックス本体に置き去りなので時間を見てお馴染みのライブカフェに持ち込んでからで無いと動作試験は出来ませんからね。
 さて修理とは言うてもやったのは決定的にダメなコンデンサ類の交換だけでして。
1 写真で見える黄色いのと赤いの、更にブロック型ケミコンは同一規格が入手不可能な為チューブラ型をユニバーサルボードに挿入しセレン整流器の上にスタンドオフ端子で固定しました。
 更にチューブラー型のケミコン3個は殻抜きをして中に新しい同一規格のケミコンを隠したので一見するとここだけは製造された1960年代風味になってます。
 てな訳でせめてシャシー上からは何ら変化が無い様にしたかったのですがね・・・二個有るブロック型ケミコンの内一個は安全弁から内容物が飛び出している状態なので無念にも撤去して一個だけは残すことにしました。5
 やった本人もまったく不本意でして外観だけは維持したいと思いましたがそもそも米マロリー社のケミコンはネジ止めじゃ無くて筐体の一部をシャシーに差し込んでツイストさせ固定しているので外した時点で筐体が千切れてしまうのですよ。(言い訳タラタラ)
勿論代わりに新しく耐圧も1割程高い国産のケミコンをユニバーサルボードに実装して電気回路的には対応してますけどね。2
 何となく「苦し紛れ」みたいな風景になっちゃいました。
でもって交換した部品を袋に纏めてパチリ♪
依頼者さんは電気には素人ですから証拠物件は残しておかないと後で疑いの目で見られちゃうですから。3
 所で今回は元々信頼性の低いペーパーコンデンサから一部マニア御用達の指月電機製メタライズトポリエステルフィルムコンデンサに交換したのですが値段は大体1個百円するかしないか。
 これに対して米コーネル社製の同一規格のペーコンが未だに売られてましてね、ナント一個2200円・・・・ゲゲゲゲ・・・・マニアさん恐るべし。
 まあ訳の判らんジャンクケーブルに数千円の金を払うよりかはマシでしょうけどね。
 と言う訳で再度配線のチェックとスイッチ類の洗浄をしたら依頼主のライブカフェのマスターちに行ってきます。
 そ~~そ~~忘れちゃならないワタシの足跡を残しておきましょう。4
多分30年か40年先に又壊れて修理する技術者の為にも何をどうしたか記録は残しておかないとね、その時ワタシはもうこの世に居ないとは思いますがヨロシクね。

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2014年10月11日 (土)

久々にアンプを修理するその3(技術の伝承)

相変わらず合間を見ながらコツコツしこしこやってます真空管アンプのレストアなのですがね。
 どうにか部品も到着しコンデンサ類の交換を始めましてあれこれ難儀しながらもカプリングコンデンサについては完了ですね。
 3 こちらはシャシー裏から見た配線状況なのですが黄色く見える部品がオリジナルのコーネル社製ペーパーコンデンサから国産の指月電機製スチコンに交換した所です。
 レストアですから本来使われていたのと同じコンデンサを使えば良いし、確かに探せば同じコーネル社製のペーパーコンデンサは入手可能なのですが・・・ナント1個2200円。(6個使いだから1台分で13200円)
 それでもマニアさん(自称)やショップが宣伝する通り「劇的に音が良くなる」??逆の書き方をすると「国産コンデンサを使うと劇的に音が悪化する」ならオーナーさんを説得して同じ部品を使うでしょうけれど??サテ??
 まああまり批判的な書き方をするはやめておいてペーパーコンデンサ等よりも遥かに精度も耐久性も有る日本製のスチコンを使う事に躊躇は有りません。
 ただね・・・見掛けは勿論全体的な部品のバランスから考えるとやはり形だけでもコーネル社を真似たい。
 そう思いチューブラの電解コンデンサは殻だけ利用して中身は国産の新品を入れた訳です。 
 電解コンデンサも同じで既に内容物が飛び出しているマロリー社のブロックコンは中身をくり抜いて同じく日本ケミコンのコンデンサを入れようとしたのですが挫折。Img_1544
 まずシャシーから取り外すのが難儀でしてね。
このアンプを組んだ人は相当のヤリ手と言うか真面目と言うか厳重な絡げ配線をしているのです。
 つまり端子にリード線を二重に巻き付けその上からハンダを入れているので酷く外し辛い、とは言え意地になってハンダゴテと吸い取り機をあてていると部品やリード線を壊してしまう。
 更に固定方法はネジ式では無く筐体の一部をシャシーに差込ツイストさせて固定しているのでツイストを戻す時点で筐体の一部が千切れてしまいこんなザマに。
 Img_1545 更に困った事にこの電解コンデンサの内部にはビッシリとタールが詰め込まれており経年によりコンクリートみたく固まっていて中身が取り出せ無いのです。
 そこで!・・・・諦めました。
用意した日本ケミコン製の450WV100μFはユニバーサル基盤に固定して何処かに押し込むしか無いかな?と。
皮肉な事に普段見えない部分の電解コンデンサは旨く誤魔化せたのに一番肝心なシャシー上のブロックコンデンサは哀れゴミ箱行きになっちゃいました。
4 アト20μFのブロックコンデンサは手持ちの中から500WV20μ×2を使いシャシー上に固定しますが何れにせよ外観は台無しになりますね。
 悔しいけれど仕方有りません。

さてナゼここ迄見掛けに拘るか??ナゼこんなアンプの修理にムキになっているか?

前のネタでも書いた様にこのアンプの部品構成を見るとハモンド社の出力トランス・アーレンブラッドリー社製のポテンショメータ(ボリューム)マロリー社製とコーネル社製のコンデンサにジーメンス社製のセレン整流器。
 いずれも一時代を築いた電子部品の名品がそこここにちりばめられてます。
これをクルマに例えると新車と見まごう初代スカイラインGTRが目の前に、息を呑みつつボンネットを開くとそこには???何故かRB26エンジンが。
 まあ実際そんな車両も有るのですがワタシの好みとしてはやはりエンジンはあのS20であって欲しい。
 このアンプも然り!恐らくコレクターズアイテムになりつつ有る年代物のジュークボックスに使われているアンプですからこのあと又30年位したら多分又その時代の技術者がこのアンプを修理すると考えてますしその時には恐らくワタシはもうこの世には居ない。
 仮に30年後の技術者がこのアンプを見たら何を思うか?恐らく「ったくスチコンなんか使いやがって」と舌打ちをするのでは?と?
 せめて「だからここ迄はやったじゃん」言えるネタを残しておきたい。
オリジナルのコーネル社製コンデンサに隠された日本ケミコン社製のコンデンサを見た時30年後の技術者は笑うか関心するか?それが30年後の技術者に伝えたいワタシからのコンデンサに託したメッセージのつもりです。
もしそのメッセージを次ぎに修理する技術者が読み取ってくれたなら「まあ見逃してやるか」てな事を言いながら苦笑いしつつハンダゴテを握り又修理するでしょう。
 ちょいと大袈裟ですがこのアンプにはその程度の価値は有ると思ってます。

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2014年4月10日 (木)

模様変え♪

やっと念願のデスクとチェアーを買いました、勿論中古ですけどね。
これを期にしてお部屋の模様変え、大汗コィたものの一日ではとても出来ず毎日コツコツ要らないモノを捨て整理整頓しても未だ路半ば。
 とりあえずやりたかったシャック。

Dscf00401

正に昭和50年代の再現かな?
 このマシンは発売当初逆立ちしても買える代物じゃ無かったのですが今手許に有る、ただそれだけで満足してしまってます。
 そ~~そ~~、その手前の電鍵が今では超珍品でね、ワタシが高校生の頃○日分のバイト代と引き換えに買った逸品。
 時代は過ぎ行けど未だに欲しい物は全然進歩しないのです。
 モールスコード練習しなきゃ♪

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